特別展「山崎大抱書展」~書の精神性を語る~平成30年9月27日(木)~12月16日(日)

休館日
毎週水曜日

 この度、生誕110年記念「山崎大抱書展~書の精神性を語る~」を開催する運びとなりました。
 山崎大抱は、書を芸術として切り拓き、国内はもとより海外で活躍した名書家であります。主に少字数(1文字・2文字)の意味内容を、墨の濃淡・紙の余白・字の線、さらにその人となりを含めた造形美で表す独自の書風を確立し、文字が読めない外国の方々にも感動を与え、世界に通じる書を生み出しました。
 国内では第1回日本書道大賞受賞、海外では様々な展覧会に招待出品、また東洋映画紹介ポスターに毎年使用され、ハーバード大学客員教授をつとめるなど、海外への書の普及、世界文化交流の重責を果たしました。
 書の鑑賞は難しいものではありません。本展は広く多くの方々に書を身近に感じて頂けるよう企画させていただきました。素直純朴な作者の人柄と一つひとつの作品から発するその想いを、感じて頂ければ幸いでございます。
 国際的に活躍した大抱芸術の精華を、どうぞ楽しくご鑑賞下さいませ。

出品目録

 作品名  

年代

開也 第3回独立書展 (会員奨励賞)  昭和30年 (47歳)1955
陸放翁詩 山村夜 第11回日展(特選)  昭和30年(47歳)1955
杜甫詩 羌邨 第13回日展(特選)  昭和32年(49歳)1957
臨 争坐位文稿 第5回独立書展  昭和32年(49歳)1957
独立小品展  昭和35年(52歳)1960
老樹 サンパウロ・ビエンナーレ展  昭和36年(53歳)1961
第3回抱土社展  昭和37年(54歳)1962
天来遺業展  昭和37年(54歳)1962
かたはらに 秋草の花 かたるらく ほろひしものは なつかしきかな(若山牧水の詩) 第2回抱一会書展   昭和39年(56歳)1964
第7回抱土社展  昭和43年(60歳)1968
龍馬は…  司馬遼太郎小説「竜馬がゆく」の一説 第15回独立書展 昭和42年(59歳)1969
此天柱山  臨 鄭道昭の碑 第21回独立書展  昭和48年(65歳)1973
第1回山崎大抱書展  昭和50年(67歳)1975
愚直 第1回山崎大抱書展  昭和50年(67歳)1975
第24回独立書展  昭和51年(68歳)1976
現代日本書西独巡回展  昭和51年(68歳)1976
第28回毎日書道展  昭和51年(68歳)1976
独立春季展  昭和51年(68歳)1976
風懐 独立春季展  昭和52年(69歳)1977
第27回独立書展 昭和54年(71歳)1979
翠巒 独立春季展  昭和54年(71歳)1979
誦月吟花 第18回抱土社展  昭和54年(71歳)1979
眩華 第30回独立書展(記念会頭賞)  昭和57年(74歳)1982
王維詩竹里館 第3回山崎大抱書展  昭和57年(74歳)1982
耿湋詩 秋日 第3回山崎大抱書展  昭和57年(74歳)1982
孟浩然詩 春暁 第3回山崎大抱書展  昭和57年(74歳)1982
天発 第33回独立書展  昭和60年(77歳)1985
第37回毎日書道展  昭和60年(77歳)1985
感謝のない生活に誠実はない。誠実のない生活に断じて神来の力と発表とを望むことは出来ない。   制作年不明

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