この度、生誕110年記念「山崎大抱書展~書の精神性を語る~」を開催する運びとなりました。
山崎大抱は、書を芸術として切り拓き、国内はもとより海外で活躍した名書家であります。主に少字数(1文字・2文字)の意味内容を、墨の濃淡・紙の余白・字の線、さらにその人となりを含めた造形美で表す独自の書風を確立し、文字が読めない外国の方々にも感動を与え、世界に通じる書を生み出しました。
国内では第1回日本書道大賞受賞、海外では様々な展覧会に招待出品、また東洋映画紹介ポスターに毎年使用され、ハーバード大学客員教授をつとめるなど、海外への書の普及、世界文化交流の重責を果たしました。
書の鑑賞は難しいものではありません。本展は広く多くの方々に書を身近に感じて頂けるよう企画させていただきました。素直純朴な作者の人柄と一つひとつの作品から発するその想いを、感じて頂ければ幸いでございます。
国際的に活躍した大抱芸術の精華を、どうぞ楽しくご鑑賞下さいませ。