世界の仮面展平成25年6月13日(木)~9月8日(日)
仮面は人の顔に別の顔を付けて元の人とは別の存在になるための道具であり、目に見えない神、精霊、死者、鬼など超自然的な存在を表現するアイテムとして長く活用されてきました。
本展ではその土地の風土や歴史に育まれたユニークで表情豊かな世界の仮面約100点を展示し、その魅力を探ります。
主な出品作品
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- 悪魔の仮面
- グァテマラ
- 赤い顔で角が生えていますが、あまり怖くありません。
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- 悪魔の仮面
- メキシコ
- 山羊の顔の上で赤と緑のヘビが絡まり合っています。口に黄色い果物か野菜のような物をくわえています。
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- 牛の仮面
- メキシコ
- スペイン人がもたらした牛は、現代のメキシコに欠かせない存在です。スペイン人の到来後、仮面はキリスト教の優越性を表現する舞踊劇やカーニバルで使用されるようになりました。
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- マイの仮面
- パプアニューギニア
- マイは兄弟姉妹の2組のペアとして、家屋落成の祭祀で踊りを披露します。
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- 仮面
- アフリカ
- 白い顔に黄色い顎。目の周囲に大胆な黒い模様の入った、小型の仮面です。
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- コメディフランセーズの仮面
- フランス
- コメディフランセーズは、1680年に結成され現代まで続いている、フランスを代表する王立(現在は国立)の劇団です。この仮面はその公演で使用されたものです。
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- 人物の仮面
- タイ
- 穏やかな表情の、黄色い仮面です。
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- 小巫の仮面
- 韓国
- 韓国の仮面劇「タルチュム」の一つ楊州別山台遊戯で用います。白い顔に黒い頭巾をかぶった女性の仮面は、小巫(若い巫女)を表しています。素材にはヒョウタンが使われ、鼻には削った松の木の樹皮、目の縁・眉・口には紙を縒ってこより状にしたものが貼り付けてあります。劇の終わりに焼却されるのが習わしです。